小さな本棚

20代。このままで終わりたくない私は今日も本を読む。

不倫


 
不倫に対して、世間の目が年々厳しさを増しています。
しかし、そもそも人類は「一夫一妻制」に向いているのか?という話。
 
私たちからしたら、一夫一妻制が当たり前のように感じます。
しかし人類の歴史から見れば、一夫一妻制が日本で主流になったのは最近のことのようです。
そして、遺伝子や脳科学の観点から見ても人類が「一夫一妻制」に向いているとはいえないということが書かれています。
なぜ、「一夫一妻制」に向いているとはいえないのか。なぜ、人は不倫をするのか。
その理由を脳科学や遺伝子、後天的な要因などの観点から解き明かしています。
 
もちろん不倫を正当化しているというわけではありません。
ただ、科学的に不倫をする要因をあげているというだけ。
人間の作った倫理観は後付けで人間社会に生じたもので、もともと人類が持ち合わせていたものではないんだと痛感させられます。
そして、自分の中にある価値観や倫理観だけで物事を見ていることって意外と多いのではないかと感じます。
 
 
遺伝子の観点から不倫を述べた後、中野信子さんはこのようにも述べています。
こうした研究結果からわかることは、生まれつき「一夫一妻制には向かない人」がいる、という厳然たる事実です。少なくとも「夫の浮気の原因は妻の性格や振る舞いにある」などと断罪するよりはよほどフェアな見方です。
ある人の振る舞いが一夫一妻制に合致するかどうかは、本人の意思や努力ではなく、遺伝子や脳の仕組みによって決まっている部分もあるのです。
不倫をしないことが普通。一夫一妻制が当然。
じゃあ当然のことができない理由は?それは家庭にある。
妻が悪い、もっと良い妻にならないと。
よくありそうなパターンな気がします。
家庭も要因の一つかもしれません。
でも、それだけだと考えるのは安直すぎるのでは、と考えさせられます。
自分も、自分の中にある物差しだけで考えていないか、物事を見ていないか。
そう考えるいいきっかけになりました。
 
他にも、なぜ不倫バッシングが過熱するのかについても科学的観点から書かれています。
 
なぜ、メディアで不倫が多く取り上げられ、バッシングされているのか不思議でした。
当事者が怒るのは当然ですが、なぜ周りがあんなに騒ぐのか。
その理由はオキシトシンというホルモンが関係しているようです。
人は「正義を執行している」という快楽から逃れられないのかもしれません。
バッシングすることで、快楽を感じているなんて人って怖いな…
でも、快楽を感じていないと言い切れない自分もいることがもっと怖いな…